1. TOP
  2. 刊行物
  3. 農林金融
  4. 論題:農協による都市農村交流の取組みの系譜と今日的意義─非生産者との協働に着目して─

書誌情報

論題:農協による都市農村交流の取組みの系譜と今日的意義─非生産者との協働に着目して─

22.10.31[ 更新23.11.22 ]

タイトル
農協による都市農村交流の取組みの系譜と今日的意義─非生産者との協働に着目して─
要旨

本稿は、農協の都市農村交流の取組みの今日的意義を考察することを課題としている。この課題に対し、まず既往文献を用いて農協による都市農村交流の取組みの系譜を整理した。ここから、農協の都市農村交流の取組みの特質は食と農をツールとした「生産者と非生産者の交流」にあると考えられた。さらに「非生産者」の属性の変遷に着目すると、①グリーン・ツーリズムなど「体験・旅行者」が先行して現れ、続いて②直売所の買い物客など「消費者」、近年では、③農業アルバイトや農業塾の受講者など「労働力提供者・就農希望者」が新たな潮流に位置づけられることが確認された。
次に、本稿の課題解明のため、生産者と非生産者の協働に着目し、JAふくしま未来の地元大学生の臨時農業アルバイトとJAはくいの自然栽培を核とした就農支援の事例をみていった。2つの事例から、農協による都市農村交流の取組みの今日的意義は、①農協のネットワークやノウハウを生かした営農における積極的な課題解決、および②食と農における独自のコンセプトを通じた非生産者の取込みの2点であると結論づけた。

刊行年月日
2022年11月01日
著者/
研究者紹介
佐藤   彩生 (サトウ サキ) : リサーチ&ソリューション第1部   主事研究員 研究員紹介を見る
掲載媒体
定期刊行物 『農林金融』
2022年11月号 第75巻 第11号 通巻921号  20 ~ 32ページ
掲載コーナー
論調
掲載号目次
https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/2022/11/
第一分野
(大区分):協同組合・組合金融・地域  (詳細区分):農協
第二分野
(大区分):農林水産業・食品・環境  (詳細区分):国内農業
キーワード
関係人口,援農,移住,新規就農,地域課題,仲介
出版者・編者
農林中央金庫 発行   / 株式会社農林中金総合研究所 編集
ISSN
1342-5749
PDF URL
https://www.nochuri.co.jp/report/pdf/n2211re2.pdf  805.1KB
書誌情報URL
https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/9104.html