書誌情報
論題:海外森林投資の現状とこれから
23.03.01[ 更新23.11.22 ]
- タイトル
- 海外森林投資の現状とこれから
- 要旨
-
機関投資家による森林投資管理組織(TIMO)や森林不動産投資信託(Timber REIT)を介した森林投資が拡大している。米国では、税制改正や金融規制の見直しなどに伴う同国経済の広範な変化によって、1980年代以降、森林の所有は垂直統合型林産企業である大企業からTIMO/REITへと移行してきた。今日ではTIMO/REIT によって、100万エーカー(40万ha)以上の面積を超える大規模な森林所有が形成されている。
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機関投資家にとって、森林という不動産への投資は、株式、債券、コモディティなど複数の資産クラスからなるポートフォリオの一部として利用されている。分散投資によるリスク低減が、森林をポートフォリオに加えることを検討する主な理由となっている。
近年では、気候変動問題を受けたESG投資の観点から森林の二酸化炭素吸収機能を発揮するために、森林の保護・保全活動、高齢級森林の育成などを組み合わせた森林投資が注目されつつある。その結果、これまでの投資可能な森林の定義のもとでは対象とならなかったような森林が投資対象となる可能性が広がると考えられる。 - 刊行年月日
- 2023年03月01日
- 著者/
研究者紹介 -
安藤 範親 (アンドウ ノリチカ) : リサーチ&ソリューション第2部 主任研究員 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2023年03月号 第76巻 第3号 通巻925号 2 ~ 14ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):林業
- 第二分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):環境
- キーワード
- 森林投資,TIMO,REIT
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/9255.html