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書誌情報

論題:2025年の国内経済金融の展望─トランプ2.0に身構える世界経済─

24.12.27[ 更新24.12.27 ]

タイトル
2025年の国内経済金融の展望─トランプ2.0に身構える世界経済─
要旨

世界的なインフレが沈静化に向かい、労働需給の逼迫度が緩和したことから、24年半ばにかけて欧米の主要中央銀行は利下げに転じた。この間、米国をはじめ、世界経済は失速することなく推移した半面、コロナ禍前の平均成長率を下回った状態が続いている。加えて、戦略分野を中心に米中摩擦が高まっていることもあり、世界貿易の伸びも低調である。
こうしたなか、国内では24年春闘が33年ぶりの高い賃上げを実現したこともあり、消費の本格回復への期待が高まったが、実際には物価が高止まったことで実質賃金の目減り状態が続き、消費は総じて盛り上がりを欠いた展開となった。
25年の国内経済を展望すると、世界経済としては低成長状態から抜け出せないことから外需には期待できないものの、物価沈静化によって実質賃金の目減り状態が解消したこと、労働力不足を背景に25年春闘もしっかりとした賃上げが期待できること、などから、消費主導での緩やかな景気回復が続くと予想される。
このような環境の下、「普通」の金融政策に回帰した日銀は利上げ継続のスタンスを維持している。25年度半ばまでは物価が下げ渋ることから、利上げを実施していくとみられるが、下期には物価2%割れが想定され、利上げは中断することになると思われる。

刊行年月日
2025年01月01日
著者/
研究者紹介
南   武志 (ミナミ タケシ) :リサーチ&ソリューション第1部   理事研究員 研究員紹介を見る
掲載媒体
定期刊行物 『農林金融』
2025年01月号 第78巻 第1号 通巻947号  2 ~ 14ページ
掲載コーナー
論調
掲載号目次
https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/2025/01/
第一分野
(大区分):経済・金融  (詳細区分):国内経済
第二分野
(大区分):経済・金融  (詳細区分):国内金融
出版者・編者
農林中央金庫 発行   / 株式会社農林中金総合研究所 編集
ISSN
1342-5749
PDF URL
https://www.nochuri.co.jp/report/pdf/n2501re1.pdf  1.6MB
書誌情報URL
https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/9796.html