書誌情報
論題:農家の高齢化・減少に集落組織はどう対応するか─集落組織の農を核にした地域住民との連携―
23.09.01[ 更新23.11.24 ]
- タイトル
- 農家の高齢化・減少に集落組織はどう対応するか─集落組織の農を核にした地域住民との連携―
- 要旨
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農業集落の農家戸数が5戸以下など一定水準を下回ると、集落組織の存続が難しくなり、集落の機能も低下する懸念がある。農家が高齢化し、減少する状況において、集落組織が活動を継続するためにはどうしたらよいか。神奈川県秦野市のJAはだの管内の生産組合と、岩手県盛岡市のJAいわて中央管内の黒川農家組合という都市近郊の事例から考えてみた。
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第1に、集落組織の構成員数を維持することであり、農協の一戸複数組合員制、准組合員の集落組織加入などが考えられる。また、農家の世帯主だけでなく、農家の女性、子弟など様々な層が集落組織の活動に関わることで、人数の確保だけでなく、活動の幅を広げることも可能になろう。第2に、准組合員、地域住民などの非農家とともに活動することである。事例では、基本的に農を核にした活動が行われていることが興味深い。第3に、他の地域組織との連携である。第4に、農家が集落組織の核として存在し、農家間が強い関係性を持つことである。第5に、集落組織の組合員が協同活動や助け合い、農業や地域の振興に関わることが重要という意識をもつことである。
集落組織が関わる活動に、多様な構成員、様々な農業との関わりを持つ人々が参加して、ともに活動することが、地域の活性化にもつながることを期待したい。 - 刊行年月日
- 2023年09月01日
- 著者/
研究者紹介 -
斉藤 由理子 (サイトウ ユリコ) :役員・理事長・顧問・理事研究員 等 特別理事研究員 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2023年09月号 第76巻 第9号 通巻931号 2 ~ 20ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):協同組合・組合金融・地域 (詳細区分):農協
- 第二分野
- (大区分):協同組合・組合金融・地域 (詳細区分):農村漁村
- キーワード
- JAはだの,JAいわて中央,峠生産組合,上大槻生産組合,鶴巻中部生産組合,黒川農家組合
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/9447.html