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書誌情報

論題:<講演> 中国農業・農村改革の到達点と課題

10.08.02[ 更新16.07.27 ]

タイトル
<講演> 中国農業・農村改革の到達点と課題
要旨

〔講師と講演について〕
 昨年に引き続き,本年6月20日から一週間の日程で,農中総研の招きにより,中国共産党中央農村工作領導小組の陳錫文副組長を筆頭に中国農政において中心的な役割を担われている研究者グループが来日されました。日本の農地管理・農地担保の実態を中心にヒアリングや現地視察を行い,また近時の農業政策あるいは経済情勢について当社をはじめ,農林水産省,日本銀行等と幅広く意見交換が行われました。
 中央農村工作領導小組は中央委員会に属するいわゆる中央直属機関であり,陳錫文副組長は中央農村工作会議をはじめとする農政全般を担当され,実務にかかわる農業部や国家林業局,予算にかかわる財政部や国家発展改革委員会その他の行政部門と調整を図る重責を担われています。また,党と国務院が毎年初にその年の重要な政策課題について発表する「中央一号文件」は,2010年も7年連続して「三農問題」を最優先課題とし,都市と農村部の一体化を通じて三農問題を解決していく方向が示されましたが,同副組長は文件作成の中心的な役割を果たされています。
 農中総研と陳錫文副組長との交流の歴史は長く,日本の農協制度の調査研究のために当社を最初に訪問されてから20年を経過するに至っています。06年には当社と中国農村政策研究センター(中国農業大学経済管理学院が事務局)および国務院発展研究センター農村経済研究部の三者による共同研究をスタートすることで合意し,農村金融および協同組合に関する共同研究を一層進展させることとしました。今回の来日もこの取組みの一環であり,中央農村工作領導小組の趙陽局長,陳剣波副局長,羅丹博士,人民大学の金洪雲副教授など第一線で活躍されている研究者が同行されました。
 次頁から掲載する講演録は,今回来日期間中の6月25日にコープビルで行われた陳錫文副組長による中国農業・農村改革にかかる講演会の記録です。農村改革の成果や課題について説明された内容は,まさに農政立案の責任者でないと語ることができないものです。また,企業による農業経営に関する課題等,日本における諸議論とも軌を一つにする部分もありました。

刊行年月日
2010年08月01日
著者/
研究者紹介
陳   錫文 (Chen Xiwen) (チェン シーウェン) : 中国共産党中央農村工作領導小組副組長・弁公室主任
掲載媒体
定期刊行物 『農林金融』
2010年08月号 第63巻 第8号 通巻774号  51 ~ 63ページ
掲載コーナー
外国事情
掲載号目次
https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/2010/08/
第一分野
(大区分):農林水産業・食品・環境  (詳細区分):海外農業
出版者・編者
農林中央金庫 発行   / 株式会社農林中金総合研究所 編集
ISSN
1342-5749
PDF URL
https://www.nochuri.co.jp/report/pdf/n1008ab1.pdf  75.1KB
書誌情報URL
https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/3575.html