書誌情報
論題:なぜ企業の農業参入は増加傾向が続くのか─―地域にみる参入の構造と特徴─―
15.04.30[ 更新15.04.30 ]
- タイトル
- なぜ企業の農業参入は増加傾向が続くのか─―地域にみる参入の構造と特徴─―
- 要旨
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農地制度改正後,企業の農業参入は大きく増加しており,特に市場規模,物流・アクセス,企業集積等に恵まれた大都市近郊での伸びが顕著である。企業参入の増加傾向は,人口減少・低成長という環境変化に対する企業や地域の適応として捉えることができる。
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企業参入の増加は今後も続く可能性が高いものの,地域差が大きく,現状その経営面積は日本全体の1 %に及ばない。また参入企業は,農業技術が不十分なため安定的生産に問題を抱えている場合も多い。
企業をアプリオリに先進的経営体と捉え,農業の構造改革,成長戦略の旗手とみなすのではなく,参入企業と地域農業の有機的連携を着実に積み上げていくことが,いま必要であろう。企業にとっても持続的な事業発展のためには,あくまで農業が地域の社会関係のなかで営まれていることを理解し,地域との共存共栄を積極的に図ることが不可欠な条件である。 - 刊行年月日
- 2015年05月01日
- 著者/
研究者紹介 -
室屋 有宏 (ムロヤ アリヒロ) : リサーチ&ソリューション第2部 主席研究員 - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2015年05月号 第68巻 第5号 通巻831号 20 ~ 35ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):国内農業
- 第二分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):食品・フードシステム
- キーワード
- 企業の農業参入,都道府県,農業参入支援,農地制度,6次産業化,農業成長産業化
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/5629.html