書誌情報
論題:農業共済の現状と収入保険導入の課題
16.09.30[ 更新16.09.30 ]
- タイトル
- 農業共済の現状と収入保険導入の課題
- 要旨
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農業共済制度は,戦前の家畜保険と農業保険を受け継ぎ,農業災害補償法(1947)に基づいて発足したものであり,これまで農業経営の安定や食料安全保障に重要な役割を果たしてきた。
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米国やカナダでは収入保険が普及しており,日本でも農業共済制度を活用した収入保険の導入の検討が進められている。しかし,収入保険だけでは農業所得の確保と経営安定は実現できず,また現在検討されている収入保険は対象を一部の農業経営に限定しているなどの問題があり,収入保険導入にあたってはさらなる検討・研究が必要である。
今後,収入保険導入を契機に農業経営における簿記・会計の整備が求められることになり,農協は農業共済との連携を強化して農業経営管理支援に取り組む必要がある。また,農業共済が運営する家畜診療所には技術的アドバイスができる獣医師が多くおり,家畜診療所を畜産・酪農に対する農業経営支援の一つの核として位置づけていくべきであろう。 - 刊行年月日
- 2016年10月01日
- 著者/
研究者紹介 -
清水 徹朗 (シミズ テツロウ) :基礎研究部 取締役基礎研究部長 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2016年10月号 第69巻 第10号 通巻848号 2 ~ 20ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):国内農業
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/6154.html