書誌情報
論題:日本の生産性─低生産性の理由と、AI利用の方向性─
24.07.31[ 更新24.07.30 ]
- タイトル
- 日本の生産性─低生産性の理由と、AI利用の方向性─
- 要旨
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本稿では、実質賃金変動の分解を通じて労働生産性の重要さに言及し、主要国と比べて日本の労働生産性が低いことや、その理由として人的資本投資の低迷と情報通信技術の利用の遅れを考察する。また、生産性が伸び悩む経済のメカニズムとしては、低金利の長期化と市場の集中から生じる弊害や、ゾンビ企業、解雇規制の強さなどに焦点を当てる。
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最後に、急速に普及するAIが生産性を上昇させるためには、労働者補完的な役割をAIに担わせる必要があることと、そのために必要な原則について紹介する。人間の学習効率や、人間にしかできない知的作業に割かれる時間が、AIの普及によってどのような影響を受けるのかといった点が重要と考えられる。また、AIが生産性に与える影響の試算値は、控えめなものから非常に大きいものまで幅があるが、その重要さについての見解は一致しているといえる。 - 刊行年月日
- 2024年08月01日
- 著者/
研究者紹介 -
佐古 佳史 (サコ ヨシフミ) :リサーチ&ソリューション第1部 主事研究員 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2024年08月号 第77巻 第8号 通巻942号 2 ~ 12ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):経済・金融 (詳細区分):国内経済
- キーワード
- 生産性,労働生産性,AI
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/9703.html