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フランスのL’Institut Agroとの研究協力に関する一般覚書の締結について
24.12.06 $modified_time = get_the_modified_time('y.m.d'); ?>
農林中金総合研究所は2024年12月2日に、フランスの研究機関L’Institut Agro (L’Institut National d’Enseignement Supérieur pour l’Agriculture, l’Alimentation et l’Environnement:国立農業・食料・環境高等教育機関)と研究協力に関する一般覚書を締結しました。
L’institut Agroは、農業、食品、環境に関する高等教育と研究を専門とするフランスの公立機関で、フランス国内に6つのキャンパスをもち、35の研究ユニット、300人の教授陣、5,000人の学生を有しています。フランス国内の800の農業技術教育機関に支援を提供するとともに、国外の様々な研究機関とパートナーシップを締結するなど、農業、食品、環境の分野において国内外で大きな存在感を持っています。
当社とL’Institut Agroとは従来から日本とフランスの農業協同組合の制度等についての意見交換や、双方の調査に対してサポートを行うなどの研究交流を続けてきました。例えば、2018年12月には当総研の研究員がフランスを訪問しワイン農協においてヒアリング調査を行うと同時に、先方の学生達に日本の農協制度について講演し意見交換を行いました。また、L’Institut Agroの研究者が農林中央金庫にヒアリングを行い、フランスのクレディ・アグリコルの全国機関であるCASAとの比較を行いつつ、協同組合のガバナンスについて分析するレポートを公表したりもしています。
締結の当日はオンラインで日本とフランスをつなぎ、双方の組織の紹介、上述のような両者のこれまでの交流、今後想定している研究プロジェクトについて説明を行い、最後に覚書にサインするセレモニーを実施しました。 今回の一般覚書の締結は、研究交流をこれまでのボランタリーベースから公式化し、さらに発展させていこうとするものです。当社ではこの枠組みのなかで、農業のグリーン化に対して農協が果たす役割についてフランスで調査を行うことを予定しています。
双方の研究領域はフードシステム全般を対象とする幅広いものであるため、今後は研究協力を行う分野の拡充も検討していきます。