書誌情報
論題:次期EU共通農業政策(CAP)改革の選択肢提案―食料安全保障、環境、地域の重視と直接支払いの再設計―
11.03.07[ 更新12.03.09 ]
- タイトル
- 次期EU共通農業政策(CAP)改革の選択肢提案―食料安全保障、環境、地域の重視と直接支払いの再設計―
- 要旨
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欧州委員会による次期CAP改革の提案(2010年11月)は公開討論、農相理事会、欧州議会の検討内容を反映し、かつEU成長戦略や予算見直し文書への対応も図っている。
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改革の主要課題は公開討論で明らかとなった①食料安全保障、②環境と気候変動、③地域間の均整である。中でも①は新機軸である。総じて、経済危機や農業経営悪化の下で、農家所得のてこ入れや、中東欧諸国に多い小規模経営への配慮、および気候変動など各種の多面的機能が重点となっている。
直接支払制度は欧州議会の提案を受けて、環境支払い、条件不利地支払、品目別支払いを取り込み、過去実績に基づく支払いは廃止する。また大規模経営や地主への支払いを抑制し、小規模農家への支払いを設ける。
農村振興政策については競争力、天然資源の持続的管理、均整のとれた地域振興を目指し、かつ環境、気候変動、および革新を指針として強調している。
<地域:欧州(ヨーロッパ)> - 刊行年月日
- 2011年03月10日
- 著者/
研究者紹介 -
平澤 明彦 (ヒラサワ アキヒコ) :基礎研究部 主任研究員 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農中総研 調査と情報』
2011年03月号 第23号 2 ~ 3ページ - 掲載コーナー
- レポート-農林水産業
- 第一分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):海外農業
- キーワード
- 2020年へ向けての共通農業政策(CAP),経済成長戦略「欧州2020」,ヘルスチェック,中期予算,中期財政計画,共同決定
- 出版者・編者
- 株式会社農林中金総合研究所
- ISSN
- 1882-2460
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/soken/contents/3843.html