書誌情報
- タイトル
- 隣の協同組織金融機関 ~持続可能な地域社会をめざして~ (KINZAIバリュー叢書)
- 要旨
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長引く地域経済の低迷、人口減少、出口のみえない日本銀行の金融緩和政策などによって地域金融機関を取り巻く経営環境は厳しさを増している。このような状況を打開するため、地域銀行(地方銀行・第二地方銀行)は県境を跨いだ営業攻勢を活発化させ、新規顧客開拓に力を入れた。しかし、このことは、融資の低金利競争が全国で進行する一因となった。2016年2月に日本銀行が「マイナス金利政策」を導入すると、金融機関の融資競争はさらに激しくなり、多くの地域銀行は法人、個人向け手数料ビジネスに注力するとともに、デジタルトランスフォーメーションによる経費削減を積極化させた。また店舗再編にも着手し、不採算店舗の統廃合が推し進められた。
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しかし、それでも抜本的な収益力の向上に結びつかない地域銀行も少なくなく、金融庁や日本銀行からは再編や経営統合を促す施策が相次いで打ち出されている。最近では上場している地域銀行の非上場化や組織改編についての意見や議論も見受けられるようになった。そうしたなか、地域銀行の経営改革や組織改編のヒントの一つとして注目されているのが地域社会に密着してきた協同組織金融機関のビジネスモデルである。
本書では、わが国の協同組織金融機関である信用金庫、信用組合、労働金庫、農業協同組合、漁業協同組合の5つの業態の業務特性、歴史、経営指標、取引先支援、地域支援、ダイバーシティ経営をテーマごとに分析するとともに、53の具体的事例を紹介している。 - 目次・表紙
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第1章 協同組織金融機関の業務特性
第2章 協同組織金融機関の歴史
第3章 協同組織金融機関の経営指標の推移
第4章 協同組織金融機関の取引先支援
第5章 協同組織金融機関の地域支援
第6章 ダイバーシティ経営と協同組織金融機関 - 刊行年月日
- 2022年04月18日
- 出版地
- 東京
- 出版者・
発行元 - きんざい
- 形態(サイズ、
ページ) - 四六/244頁
- 入手条件・
価格 - 定価1980円(税込)
- 掲載媒体
- 『書籍』
2022年04月18日号 - 第一分野
- (大区分):協同組合・組合金融・地域
(詳細区分):国内協同組織金融機関 - 第二分野
- (大区分):経済・金融
(詳細区分):国内金融 - ISBN
- 978-4-322-14148-1
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/publication/books/8856.html