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論題:自動車ローンの現状と課題

06.04.01[ 更新10.09.03 ]

タイトル
自動車ローンの現状と課題
要旨

1 自動車ローン市場は,①少子高齢化や保有年数の長期化により新車・中古車販売台数が頭打ちとなり,今後,大きく成長する可能性は低い,②国内外メーカー系ファイナンス会社が系列ディーラーと提携して大きなシェアを占めている,という特徴がある。
2 メーカー系ファイナンス会社は,自らの市場規模や戦略に基づいたローン業務を展開しており,ローンの仕組みは大別して集金保証方式,個品割賦購入あっせん方式と融資方式に分けることができる。集金保証方式や個品割賦購入あっせん方式は,メーカー系ファイナンス会社が与信審査,回収業務などを行うため,従業員数は数百人を要する事業規模となる。それに対して融資方式は,与信審査,割賦販売の保証業務や回収業務等を信販会社に委託するため,メーカー系ファイナンス会社は比較的小規模な体制で運営できる。
3 国内メーカーと海外メーカーの自動車ローン戦略の違いの一つは,金利設定である。一般的には国内メーカーは自動車ローン金利を比較的高く設定し,自動車販売価格の値引きを実施する傾向にある。これに対して,海外メーカーは自動車ローン金利を比較的低く設定する代わりに,車体価格の値引きを行わない傾向にある。これは,自動車ローン金利を収益とみなすのか,販売促進の一手段とみなすのか,という経営戦略の違いを反映している。
4 06年4月に施行された銀行代理店制度の改正によって,一定の要件を満たした一般事業者が銀行代理店として業務を行うことが可能となった。自動車ディーラーが金融機関と提携し,銀行代理店となれば,金融機関の自動車ローンシェアの伸長に寄与するかもしれない。規制緩和によってノンバンクと金融機関の境界線はますます曖昧となってきており,棲み分けが難しくなってきている。今後,各メーカー系ファイナンス会社,ディーラー,信販会社,各金融機関が自動車ローン市場という成熟市場のなかでどのように競合もしくは提携していくのか,が注目される。

刊行年月日
2006年04月01日
著者/
研究者紹介
古江   晋也 (フルエ シンヤ) リサーチ&ソリューション第2部   主任研究員 研究員紹介を見る
掲載媒体
定期刊行物 『農林金融』
2006年04月号 第59巻 第4号 通巻722号  28 ~ 38ページ
掲載コーナー
論調
掲載号目次
https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/2006/04/
第一分野
(大区分):経済・金融  (詳細区分):国内金融
キーワード
自動車ローン,メーカー系ファイナンス会社,自動車ローン戦略,銀行代理店
出版者・編者
農林中央金庫 発行   / 株式会社農林中金総合研究所 編集
ISSN
1342-5749
PDF URL
https://www.nochuri.co.jp/report/pdf/n0604re3.pdf  80.1KB
書誌情報URL
https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/1815.html