農林中金総合研究所

2002年初をボトムに日本経済は回復基調が持続しているようだが、民間企業設備投資も足許までは比較的堅調に推移している。90年代後半には生産設備・債務・雇用のいわゆる「3つの過剰」が問題視され、企業部門のリストラ行動を正当化する要因となったが、先ほど述べたように設備投資は増加しているほか、雇用環境にも徐々に明るさも垣間見えているようだ。本稿では、最近の民間設備投資を取り巻く環境などについて簡単にまとめ、今後の動向への手掛かりを探ってみることにする。