書誌情報
論題:投入コスト負担増で企業収益は大きく圧迫 ~インフレ懸念は徐々に高まっているが、年度内利上げは依然困難~
08.07.01[ 更新10.06.18 ]
- タイトル
- 投入コスト負担増で企業収益は大きく圧迫 ~インフレ懸念は徐々に高まっているが、年度内利上げは依然困難~
- 要旨
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原油など資源高騰が実体経済、物価の両面から日本経済に対して悪影響を及ぼし始めている。投入コストの高まりにより企業収益は大きく圧迫されているが、家計部門でも生活必需品の相次ぐ値上げなどにより、マインドが悪化するなど、民間消費の低調が懸念されている。こういう状況では、企業サイドも値上げには慎重にならざるを得ず、価格転嫁は不十分なものとなるだろう。その結果、企業設備投資などにも悪影響が出てくる可能性がある。08 年度半ばにかけて景気展開はかなり厳しい状況が続くと予想する。また、金融市場では「金利上昇・円安」が進展したが、米サブプライム問題など火種は依然残っており、再び不安定な状況に戻るリスクに警戒が必要だ。なお、08 年度いっぱいは日銀が利上げを再開するような環境は整わないものと思われる。
VIEW MORE CLOSE - 刊行年月日
- 2008年07月01日
- 著者/
研究者紹介 -
南 武志 (ミナミ タケシ) : リサーチ&ソリューション第1部 役員・理事長・顧問・理事研究員 等 理事研究員 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『金融市場』
2008年07月号 第19巻 第7号 通巻212号 2 ~ 5ページ - 掲載コーナー
- 情勢判断(国内経済金融)
- 第一分野
- (大区分):経済・金融 (詳細区分):国内金融
- 第二分野
- (大区分):経済・金融 (詳細区分):国内経済
- キーワード
- 金利,為替,株価
- 出版者・編者
- 株式会社農林中金総合研究所
- ISSN
- 1345-0018
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/market/contents/816.html