農林中金総合研究所

本レポートでは、欧米において過去40年程度の間に形づくられてきた経済発展論の新たな枠組みについて紹介するとともに、それを基礎にした、外部の視点からの協同組合理解について説明している。こういった、協同組合に対する外部からの視点を知ることは、わが国において業種別協同組合を超えた「協同組合そのもの」への客観的な説明力や認知度を高める際の手がかりになるものである。また、経済発展論の新たな枠組みは、過去30年近くにわたって他の主要国に例をみない低迷のなかにあるわが国経済の状況にも、大きな示唆を与えるものと考える。