書誌情報
論題:再生可能エネルギーによる農業経営の多角化─畜産バイオマス発電の可能性─
17.09.29[ 更新17.10.06 ]
- タイトル
- 再生可能エネルギーによる農業経営の多角化─畜産バイオマス発電の可能性─
- 要旨
-
再生可能エネルギーの取組みは,固定価格買取制度のもと経済性のある事業として成立する素地が整ったものの,農業との関連性が強い家畜ふん尿等を利用した畜産バイオマス発電(メタン発酵ガス化バイオマス発電)は具体的な知見が不足し一部での取組みにとどまっている。
VIEW MORE CLOSE
本稿では,北海道を中心とした酪農経営での実践事例を基に,事業モデルを考察し,全国展開に向けた論点を整理している。酪農経営の規模拡大では,飼養形態のつなぎ飼いからフリーストール(放し飼い牛舎)への変更に伴うふん尿処理の問題があり,畜産バイオマス発電はその解決策となるだけでなく,売電を中心に農業所得を下支えし農業経営の多角化を図るモデルとなりうる。事業化のポイントとして,①安定的な事業収入の確保には発電の燃料となるメタンガス(“量”と“質”の問題)の確保と,②処理後残渣(消化液)処分先の見通しがあることがあげられる。 - 刊行年月日
- 2017年10月01日
- 著者/
研究者紹介 -
河原林 孝由基 (カワラバヤシ タカユキ) : リサーチ&ソリューション第2部 主席研究員 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2017年10月号 第70巻 第10号 通巻860号 22 ~ 38ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):国内農業
- 第二分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):環境
- キーワード
- 再生可能エネルギー,畜産バイオマス発電,酪農経営,農業経営の多角化,循環型農業,内発的発展
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/6853.html