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書誌情報

論題:ラーニング・オーガニゼーションと農協-行動を通して進化する組織になるために-

06.12.01[ 更新10.09.03 ]

タイトル
ラーニング・オーガニゼーションと農協-行動を通して進化する組織になるために-
要旨

1 近年,企業の経営環境が変化するなかで,既往の定型的な思考様式や行動パターンを踏襲しているだけでは存立を脅かされる危険が高くなっている。このようななかで,企業の組織論の分野においては,ラーニング・オーガニゼーション(学習する組織)の考え方が広がってきた。
2 ラーニング・オーガニゼーションは,共通の目標に向かって自由に思考し,学び続ける組織を指しており,P・M. センゲの提唱は大きな反響を呼んだ。
3 農協は,正組合員の減少と高齢化等,企業と比較してもさらに大きな環境変化の渦中にあることに加え,食管制度や金融の護送船団方式の時代の組織運営からの脱却が課題になっていることから,ラーニング・オーガニゼーションの考え方は,農協にとっても有用である。
4 農協は,事業実績の検討にとどまらず,農協の事業が組合員の満足を高めたかどうかの観点も含めて実績検討を行い,その結果を次の生きた行動につなげるという意味で,学習する組織になる必要がある。
5 農協の「学習する組織」としての機能を高めるためには,①個々の農協の実態に即した生きた計画の策定,②農協の各内部組織や機能別グループの実績検討における積極的な議論を通した対応策の検討,③農協間や,農協と連合会間における組織間学習,④情報の入手と共有,⑤問題をしっかりとらえ,原因を追究して次の行動につなげるような,組織の行動様式の変革,⑥新しい情報インフラの活用,⑦組合員・役職員の意識改革とリーダーの育成が重要である。

刊行年月日
2006年12月01日
著者/
研究者紹介
石田   信隆 (イシダ ノブタカ) : 役員・理事長・顧問・理事研究員 等   客員研究員 研究員紹介を見る
掲載媒体
定期刊行物 『農林金融』
2006年12月号 第59巻 第12号 通巻730号  20 ~ 29ページ
掲載コーナー
論調
掲載号目次
https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/2006/12/
第一分野
(大区分):協同組合・組合金融・地域  (詳細区分):農協
キーワード
ラーニング・オーガニゼーション,組織学習,組織論,組織活性化,複雑系,PDCA
出版者・編者
農林中央金庫 発行   / 株式会社農林中金総合研究所 編集
ISSN
1342-5749
PDF URL
https://www.nochuri.co.jp/report/pdf/n0612re2.pdf  76.4KB
書誌情報URL
https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/1878.html