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一瀬裕一郎

リサーチ&ソリューション第2部
2007年入社

入社のきっかけは?

 私は農学系の大学院で農政学を専攻していたため、農林水産業関係の業務を担っている官公庁や研究機関、団体が身近な存在でした。公務員試験に合格し、官庁訪問も行ったのですが、幸か不幸かご縁がありませんでした(過労によって心身を病み、霞が関を去る官僚が増えているという報道等を鑑みれば、私は幸運だったのかもしれません)。
 身の振り方がなかなか決まらぬ氷河期世代に属する我が身を嘆きつつ、煩悶と日々を過ごしていたところ、奇しくも当社が研究員を募集していることを知り、応募してみた次第です。私のどのような点が社風に合っていたと当時の関係者に判断されたのかよく分かりませんが、当社の採用プロセスはとんとん拍子に進み、1度の筆記試験と2度の面接を経て、無事内定に漕ぎつけました。入社以降は幾つかの部署を異動しつつ、JA信用事業、マクロ経済、外国農業、施設園芸等の様々なテーマの調査研究を経験しました。

現在の担当は?

 青果物の生産・流通・販売に関する情報収集を主に担当しています。机上の空論に堕さぬよう、公表されている文献や統計資料を整理するのみならず、実際に現場へ出張して見聞きして、一次情報を集めるように心がけています。取材をもとに弊社刊行物へレポートを執筆する他に、社外媒体へ寄稿したり、講演会に出講したり、公官庁の研究会等に委員として出席したり、メディアの取材に回答したり、といった幾多のイレギュラーな業務に逐次対応しています。これらの業務は単調なルーティンの反復ではありえず、まさにその点が自分に合っているのではないかと感じています。
 ともするとシンクタンクは激務というイメージを持たれがちですが、文章を書くことが苦にならないのであれば、そのような印象は必ずしも正鵠を射ていないように思います。働くときは集中して働き、ずるずると夜遅くまで残業せずに休むときはしっかりと休む、年次休暇もきちんと取る、というメリハリのきいたワークスタイルで、私は仕事をしています。

今の仕事の魅力は?

 これまでに何度か外国の調査をしてきました。外国の調査は事前の勉強やアポイントの調整等で相当大きな負担を伴いますが、国内の調査にはない独特の魅力もあります。外国の調査のよい点として、その国の実態を肌感覚で深く理解できることのみならず、日本にいるとあたかも空気のごとく至極あたり前過ぎて見逃してしまいそうなことこそが実はわが国を特徴づけている要素なのだというような気付きを得られることもまた挙げられようと思います。
 コロナ禍前には複数回オランダで現地調査を行い、その成果を数本のレポートとして取りまとめました。幅広い関係者からこれらのレポートが読まれたようで、経済三団体のひとつから勉強会の講師依頼を受けたり、ある省の副大臣からオランダ視察の際に事前レクチャーを頼まれたりと、想像以上の反響がありました。自分の研究のアウトプットを通じて世の中の関心を惹きつけられることは、この仕事の醍醐味のひとつなのかもしれません。

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