梶間周一郎
リサーチ&ソリューション第1部
2020年入社
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学生時代の専攻と入社のきっかけは?
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学生時代は環境学を専攻しており、地理情報システムや統計分析を用いて地域環境に関する研究を行っていました。地域の人口減少や農林水産業の担い手不足によって管理が行き届かない農地や山林の管理のあり方について、農林業センサスなどの統計資料を用いて分析していました。
私の実家は兼業農家で、米、蕎麦、レンコンを中心に農作業の定期的に手伝いをする中で、農業やJAを身近な存在として感じていました。地域社会でのJAの役割や重要性を感じる中で、JAに関わった仕事や研究にも興味を持つようになり、農林中金総合研究所を知りました。農林中金総合研究所については、機関誌『農林金融』のレポートを通じて、農林水産業の幅広い分野を網羅した研究が行えることや、金融などの分野の調査を行っていることを知り、入社しました。
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現在の担当は?
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現在は、協同組合・組合金融を担当する調査第一部に所属しています。JAは地域金融機関として、貯金や住宅ローン、農業者への融資などの信用事業を営んでいます。私は主に貸出に関する調査を担当し、各種ローンの動向や、他業態(地方銀行や信用金庫など)の動向を分析し、JAや系統団体向けに発信しています。
具体例を挙げると、統計データや公開資料、新聞報道などから、JAや地方銀行の農業融資の取組みの今後の展望などを分析しています。また、住宅ローンやアパートローンなどの需要が将来的にどのように変化していくのか、統計資料に基づいた分析も行っています。
地域社会や農業の維持・発展のためにJAの役割や意義が今後さらに重要になっていくことを踏まえ、その戦略に役立つ情報や研究成果を提供することを心がけ調査研究を行っています。